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第271回-GAWANTでローバンドどこまで下がる?

前回書いた「GAWANT持ってハワイに行きました」の大きな反省として「7Cに出なかった」がありました。「ローバンドはパワーが勝負」とは言いますが、自宅品川のモビホ(コメットHR7)から7CのQRP5WでWルイジアナ州とQSOしており、意外や意外にQRPでチカラを発揮するのが7Cと言えます。

しかし今回のハワイペディション…じゃなかった、家族旅行ではアンテナがGAWANTのみ。たぶん今後も同じでしょう。ネットやツイッターでは「GAWANTに延長エレメントを付けるとローバンドにも出られる」と言われていますが、実際に「出ました」という例は発見出来ず…やってみました。

まず用意したのは下記の2点。

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帰国後にあわてて購入したMP/BNC-Jの変換コネクタ。817の背面コネクタにGAWANTを直付けするためです。右側はとてもとても便利な普段は1.8MHzのQRV用に使っているミノムシクリップ付きの5m延長ワイヤ。

マンションの階下にコードが垂れることになるので実験はベランダで深夜に行いました。まずこのようにGAWANTを真横に取り付けて(以降、写真真っ暗です。すいません)-

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先端にミノムシを噛ませてロッドアンテナを延ばします。

gawa-10-03.jpg

水面と船が見えますが、ここは品川、ハワイじゃない…。

gawa-10-04.jpg

結果は…残念ながら5mの延長では7MHzまでは下がりませんでした。"HSWR"警告が出て壊れそうだったので取りやめ。受信もイマイチでほとんどメーターが振っていませんでした。

かわりと言ってはナンですが10MHzの受信感度が非常にヨイ。ホレのJJ1が599で入りロシア局も579で。
あれこれいじっている間に-

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おお!マッチング取れた。これなら出られる!なんか広告写真みたいだな(笑)。
延長ワイヤは意外にも「ともかく長ければ良い」というわけではなく、5mのままではHSWRこそ出ないものの実用になりませんでした。3.5mまで巻き取ってVSWR<1.18。まとめます。

・FT-817NDの本体背面にMP/BNC-J変換コネクタを付けてGAWANT直付け。
・先端に3.5mのワイヤを付けて1.5mロッドアンテナをフルに延ばす。
・この状態でバリコンを調整すると10MHz帯でVSWR<1.18まで落ちる。

あまりに夜が遅かったためQSOの相手がおらずマッチングの確認だけになってしまいましたが、「GAWANTに延長エレメントを付けるとローバンドにも出られる」説、まずは10MHzはOKの模様です。

しかし本当に出たかったのは7Cなんだがなぁ…。更に長いワイヤ(7~8mくらい?)を付けて標準仕様のGAWANTでマッチングを取るか、それとも回路図は頂いているのでコイルを変えていっそ「3.5~14MHz用ローバンドGAWANT」を自作するか…本当にハムごころをソソりますわ、GAWANT(笑)。


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第262回-こうすれば出られる都心のマンションから160m

前回のブログでお伝えしたマンションベランダからの160mバンドQRV、先週の時点ではCQ WW 160mに間に合わせるための応急的なワイヤの追加で、1.25sqのVFFで5mでは重すぎて元のモビホ、コメットのHR3.5が曲がる、階下に対して目立ちすぎる等々の問題点が山積みでした。

苦節一週間、仕事の合間にアキバに立ち寄り、恒久的に使えるであろうモロモロの対策を講じました。
まず追加のワイヤを細径化、ステルスアンテナとして使えるレベルのものに交換しました。

160m_01.jpg

非常にポピュラーな配線材でUL1007。AWG28なので導体径φ0.38で仕上がり外径φ1.2。構成は7/0.127ですね。メーター単価はたったの40円です。追加するのは約5mなので、モビホ+200円であなたもトップバンダーに?! (ガード下、ラジオセンターのタイガー無線さんで購入しました)

さてこれをモビホの先端に接続します。1.25sq VFFならば被覆を剥いて数cmの導体を先端にグル巻きにすればガッチリくっついてくれますが、φ0.38のすずめっき軟銅線ではコシがなさすぎて留まりません。というわけで、先端にミノムシ(カバー付ワニグチ)クリップをはんだ付けしました。

160m_02.jpg

ここで小ワザ。導体径φ0.38、仕上がり外径φ1.2を屋外にぶらさげることになるので接続部の強度が心配…というわけで外径の違う熱収縮チューブを二重、三重にかぶせてまずはクリップ内の爪でかしめて、更に段階的に応力を逃がしています。われながら、ナカナカキレイな仕上がりです(笑)。収縮時の熱しすぎに注意。UL1007、とても薄いPVC被覆なのですぐに溶けてしまいます。

そしてこれをクリップの一番奥まで、ガッツリとモビホに噛ませます。ワイヤの重さでクリップが落ちたら面倒だと思いましたが、想像以上の噛みっぷり。多少の強風でも大丈夫でしょう。

160m_03.jpg

これをベランダから逆L状態でぶらさげましたが、突発的にSWRがハネ上がることが!! 何事かと思って懐中電灯を持ってチェックすると-

A)ワイヤがモビホの先端に絡まって輪っか状になっていると強烈にマッチングがズレてVSWR=∞になることもある。
B)ワイヤに変なヨレが残っていたり、あるいは絡まってダンゴになっていると共振周波数が数十kHzレベルでズレる。かなりシビア。

-以上の2点が判明。対策としてモビホを基台に取り付ける前に、キレイに逆Lに落ちるように、まさに釣り竿と釣り糸のようにヒョイヒョイと振ってやるようにしました。円や八の字を描いたりして、フライフィッシングとほぼ同じアクションです(笑)。

160m_04.jpg

そしてマッチングはこんな感じ。ワイヤの全長は一旦1815kHzにディップが来るようにカットし、次に1910kHz前後がVSWR=1.1になるよう丸めてビニテで留めています。

上記A)、B)の調整にモタ付き、京都コンテスト1.9MHz部門に間に合わず、0030過ぎに八王子市の7N3IJTさんにお相手頂きました。少しQSBがありましたが599/599。実はこの「モビホHR3.5の先に5mのワイヤを足して160mに」というアイディアを最初に試したのがIJTさんで、今回のQSOは2-wayモビホという貴重なQSOでした! ご参考になるようにまとめます。

1)ベースになるモビホはコメットのHR3.5。先端に約5mのワイヤを足すと160mにマッチングする。
2)ワイヤは細いものでOK。私が使ったのはUL1007。AWG28で導体径φ0.38で仕上がり外径φ1.2。
3)先端にミノムシクリップを付けると便利。但し熱収縮で補強すべき。
4)モビホ先端にガッツリ噛ませるが、モビホへの絡まり、途中でのダンゴ等に注意。
5)キレイに逆Lに降ろせばVSWR=1.1も可能。50WでUゾーンとQSOも可能!

※ 「階下に5m垂らすのはちょっと…」という場合はテグス等を使って自宅のベランダ内で横に引き上げても良いでしょう。試してみたところ共振周波数が変わり、VSWRの最小値が1.4~1.5程度に上がりましたが十分実用になりそうでした。

ワイヤはたったの200円/5m、クリップと熱収縮チューブを含めてもワンコイン以内でしょう。3アマ以上をお持ちのアパマンのみなさん、免許状の「A1A 1910kHz」が「局免の肥やし」になっていませんか? 実は実は、こんなにカンタンにQRV出来るのです。どれくらいの耳と飛びかは前回のブログをご参照下さい。

さてさて来週はいよいよ第35回KCJ TOPBAND CONTEST。国内の飛びがどんなものなのか、試してみたいと思います。来週につづく!

【2019/02/04 追記】

160m_05.jpg

最終的に同じ長さ(5.25mくらい)で2本作りました。判別用にクリップカバーの色を変えています。先端で束取りする量を変えて、赤は1820kHz付近でVSWR=1.0、黒は1910kHz付近で1.0。1.8海外DX-QSO用と、1.9国内QSO用です。
束取り量を変えて共振周波数を変更する作業が意外に時間がかかり、運用中に巻き直すとロスタイムになるためですが、まぁ、なにしろ1本500円以内なので(笑)。
なお上記一枚目の写真は30mの束です。実際の5m束はこれくらいの量しかありません。巻枠は台所のスポンジです?!


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第243回-関東UHF直前、秘密兵器届く

関東UHFコンテストを明日に控え、さきほどこのようなものが届きました。

-1205_01.jpg

レターパック。開けてみると-

-1205_02.jpg

なんと1200MHzのコンパクトな5エレ八木。コメットのCY-1205というイニシエの製品です。イニシエというかマボロシというか…。
ヤフオクでポチったものなので、めっき部分に若干の経年変化が-

-1205_03.jpg

なんということでしょう!必殺「ピカール液」で磨いたところ、新品同様に甦りました!(この2枚ではワカラナイか…)。
写真の通り、放射器を軸にネジで留める方式になっており、放射器だけでもホイップとして使えるんですね(たぶん中はスリーブアンテナのようになっている?)。

実はこのアンテナ、かなり前から狙っていたんですよ。1200MHz DJ-G7移動派にはタマランでしょう!コレ!
ところが詳細スペックとか取説がまったく見つからないんですよね。唯一発掘したのがe-bayにあったこの写真。ふむ。11dBiか。

CY1205.jpg

G7に取り付けるとこんな感じ。バランスわるッ!!(苦笑)

-1205_04.jpg

ツインデルタとこのコメットの5エレと。私の移動セットはこんな感じで十分かなぁ。1200、どんどんハマって行きます。コワイ。

第189回-1.2GHzに挑戦してみた!-その1

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今週末はARRL International DX Contest CWでしたが、当局は少々別の作業を行っておりました。上掲写真の通り、マキ電機製1200MHzの10エレループ八木を設置しました。

話は先週の金曜日、2月13日に遡ります。一週間の仕事を終えて、パソコンを消して帰ろうかという時間に、ふとヤフオクを見るとICOMのIC-1271が「残り2分」。

「こういうのって残り1分くらいで急に競り合いになったりするんだよな」と眺めていましたが、その気配ナシ。「現在27,000円か。27,500円で入札したら競り落とせたりして?」と残り30秒で試しにポチっとやると…なんと私が落札してしまいました!! いや実は、IC-1271、もう半年くらい狙っていた(アラート~ウォッチリストに入れていた)のですが。

さてリグを落したからはアンテナをどうにかしなければ、というわけで、評判の良いマキ電機の10エレループを即購入。続けてベランダ中央分のエアコンの室外機ラックにマストを固定しました。室外機ラックは鉄製アングルなのでアンテナマストとはイマイチ噛み合わない。そこで適当な長さに切った塩ビパイプ(呼び径40MM、外径φ48)を抱かせて丸さを出し、そこにUボルトを留めました。

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アングルの角のヘンなところで留めていますが、ネジが飛び出していたり、色々な金具が付いていたりでこの留め方が一番安定するのです。詳細は省略しますが、試してみればよくわかりますヨ!(固定時に想定外の事態が次々起こった…)。

さて、アンテナの方にもひと工夫。洗濯や行き来の邪魔にならないようにマストを壁の近くに立てたため、普通に付けるとアンテナ本体が奥まってしまいます。マキ電機の10エレループは非常に小型で軽いので、ブームのうしろにアルミパイプを被せるように追加してしまいました。詳細は下記の通りです。

1200-kakou-03.jpg

これで50cm近くベランダの前面に飛び出しました。あまりニョキニョキとアンテナが飛び出しているのは好きではないので、これくらいで十分。一番上の写真左側がベランダの切れ目で、エレメントの先端の方がそこからちょっと出るくらいの位置です。給電部はベランダ内にあります。ちなみにクロスマウントはDXアンテナのPT08Bというテレビアンテナ用のもの。小型で安くて穴あけ不要。これ便利です!

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こんな設置状態でも1296.70MHzのマキ電機のビーコン(横浜市鶴見区)がこれくらいで入りました。接続は8D-SFA-LITE×5m。これだけ入れば十分ですよ。ここでやっとリグの写真が登場(笑)。ところがこれが送信元とは全く違う方向なんだなぁ。どこかで強力に反射。1.2GHzってフシギ!

しかしさすがに1200MHzは損失が大きく、3部屋離れたシャックまで敷設済みの5D-FBでは伝えられず、さりとて8Dの追い引き(追加敷設)は出来ず…当面は私がベランダまで来て運用することになりそうです。

なお現在、保証願&局免変更申請中。まだ電波は出せません。次回は保証願のことでも書こうかな?

第163回-「ステンレス・エレメントを切ってみた」の巻

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かつてはこんな↓マッチングだったベランダのコメットHR28が-

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どうも最近、10mSでコールするときにリグのSWRインジケータが元気だと思ったら、こんな↓マッチングになっておりまして-

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いや、これでは10mSのDXメインバンド、28.400~28.600MHzあたりがキビシイ。CWは好調で、SSBがイマイチなのはこれが理由であったか。

どう見ても「もう少しエレメントを縮めれば?」という状況ですが、問題が2点。まずその1がこれで最も短くした状態であること。そして問題その2が、ステンレスのエレメントって普通の金ノコでは全く切れないんんですよ! なんと跡も付かない。ダイヤモンドの取説に、こんな紙が付いていまして-

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「そこらへんのモノで切っても全然ダメよ」という忠告ですな。そこで最もお安く、最も効果のありそうな、ツボサンの「チタンダイヤモンドヤスリ」を購入。アマゾンで750円でした。

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当日中に到着。とりあえず15mmほど切ってみようとヤスリの角でゴリゴリ削ると-

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-おー、見事!どんどん切れて行きます。ものの2、3分で8割くらい切れて、あとはラジオペンチで切断。先端を平らに馴らします。「チタンダイヤモンドヤスリ」一石二鳥!

そして再度SWRを測定↓-

HR28-02.gif

-うわー、これは下がりましたな。FM帯がちょっと淋しい気もしますが、CWとSSBはバッチリです。もう少し切っても良いように思いますが、とりあえずここまでにしておきましょう。

「ステンレスエレメントが硬すぎて切れない!」という方のご参考になれば幸いです。

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