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2010年11月26日

第21回-第25回泉州サバイバル!その3・その魅力

前々回のブログに「遠く離れた関西の民間クラブ主催コンテストが、なぜこんなに盛り上がるのか?普段はガラ~ンとしている144MHzのSSB帯が、CQを出す場所がないくらいに大騒ぎになるのか?」と書きました。そして「私は本業がマーケティング・コンサルタントなので、これはちょっと分析してみたいところ」とも書きました。泉州サバイバルコンテスト関係、最終回はその魅力について。

◇魅力その1.バンドとモードが良い!

「144MHzでSSBだけ」というルールが潔いですよね。適度なバンド幅と集中度のバランス。ダイヤルを回すと次々に入感するけれど、激しく混信するほどではなく、じっくり空きを探せば自分もCQが出せる。おぉ、理想的なハムバンドの状態ではないか(笑)。

◇魅力その2.誰でもそれなりに楽しめる

HFのコンテストならば巨大アンテナ+kWクラスの局が強くてアタリ前。しかし2mSSBのコンテストとなると、条件は変わってき来ます。
もちろん15エレ4列2段に50Wなんて局は有利でしょうけれど、だからといって5Wにモービルホイップのアパマンハム(私です…)が、全く太刀打ち出来ないわけではない。
他局の交信を聴いていると、せいぜい1エリア、たまに2エリアが相手なので、巨大設備やハイパワーよりも、じっくりワッチをしたり、タイミング良くコールしたりする方が、確実に得点は稼げるでしょう。
「これなら俺もいいところ行くかも」と、次第にノッて来てしまうのが、このコンテストの怖いところですね(笑)。

◇魅力その3.得点計算がユニーク

サンドイッチコール、ダブル、トリプルコール、YL局、メンバー局のボーナスなど、それこそ設備には関係ない、良く言えば地道なワッチがモノを言う、悪く言えば射幸心を煽るような(笑)得点計算が面白いです。日数マルチについては前回詳説。こちらをご覧くださいませ。

◇魅力その4.交信が楽しい!!

実はこれに尽きるのでは?! 20日(土)に泉州が終わり、23日の「東京UHFコンテスト」にも一応参戦。430MHzのFMとSSBで30局ほど交信しましたが、時間が限られているので1QSOが30秒以内。ううむ、泉州の楽しさはなかったなぁ…。

これは趣味の問題かもしれませんが、泉州の「まぁ、10日間もありますし、市郡も交換しなきゃいけないから、ついでにQRAと簡単な自己紹介も」という交信内容が最大の魅力でしょう。賀詞交歓会とか、アイボールパーティーに近いですよね(笑)。
あちこちで「去年の泉州サバイバル以来ですね。お元気ですか?」という声も聴こえるし、得点稼ぎのQSOに疲れた局同士で、アンテナの話をしたり、QTHから派生して「大学対抗箱根駅伝」の話をしていたり(←すいません。これ私です)。

東京の場合、同じ区内や近隣の局長さんと知り合う機会にもなり、「ちょっと待っててくださいね」と言われて、マイクのところに旦那さんが奥さんを連れて来たり、奥さんが旦那さんを連れて来たり…なんてことが2、3回ありました。いや、こう書いていても楽しい!

テクニカルなことを考えると、1、2番目に書いた2mのSSBなのが大きいでしょう。そこそこに飛ぶし、ハイパワーとQRP局が十分共存出来ますから。
上にも書いた23日の東京UHFコンテスト、珍しく430MHzのSSBが楽しめるかと思いましたが、聴こえたのはほんの数局、交信出来たのはわずかに1局。FM中心の展開でしたが、これがどうもパワーとアンテナで差がつく。

相手が51~54くらいで、「同じくらいのRSで獲ってくれるかな?」と思ってコールしたのに、まぁ完全に無視されて…が何回もありました。よっぽどウチが飛んでないのか、相手の耳が悪いのか、相手がハイパワーなのか、あるいはスケルチでバッサリ切られているのか。やる気なくなりますよ、コレ(苦笑)。

泉州サバイバルの2mSSBならば、そんなチグハグなことは起こりませんでした。相手が聴こえていれば、Myシグナル51でも41でも、とりあえず交信は成り立ちました。SSBの優位点というか、144MHzの特徴というか。しかも、そういうQSOって盛り上がりますからねぇ(笑)。

いや、泉州サバイバルコンテストについて、3回にもわたって書いてしまいましたが、「ハム衰退というけれど、まだまだ十分楽しめるし、交信相手もそれなりにいるじゃないか」と思った11日間、いや、参戦6日間でした。主催者の皆さん、お疲れさまでした!

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